殺されたらみんな喜んだ

2歴23:21「一般の人々はみな喜び、この町は平穏であった。彼らはアタルヤを剣にかけて殺したからである」
殺されて民に喜ばれる王にだけはなりたくないものです。アタルヤがいかに国民のことを考えず、自分勝手であったかを物語る一節だと思います。2015年7月に集団自衛権なる不可思議なことばを行使できる、安全保障の法律が衆議院を通過しました。国のトップは何のことかを理解しているようですが、一般市民の中には理解していない人も多く、海外での武力行使が戦争の引き金にもなりかねないと不安がっています。権力の上層部だけが理解できる政治は誰も喜ばない見本ではないでしょうか?アタルヤはただ自分の保身のため、自分の子孫がずっとユダの王であり続けるように画策しましたが、それは主のみこころではなく、多くの人を犠牲にした上に成り立っているものでした。彼女は神殿の中で死ぬこと も許されず(14)、もちろん彼女が王の墓に収められることもありませんでした。彼女の思いは、誰にも理解されず、むしろ彼女を死んだことを喜ぶ人がいたことは、彼女の人生の総括になっているのでしょう。誰でも主に仕えたと豪語しても、それは多くの人と主ご自身が判断されるべきことだと思います。