ヨラムの最期

2歴21:20「彼は三十二歳で王となり、エルサレムで八年間、王であった。彼は人々に愛されることなく世を去った。人々は彼をダビデの町に葬ったが、王たちの墓には納めなかった」
ソロモンも自分の妻たちにそそのかされて異教の神を拝むようになったように、ヨラムも妻アタルヤの影響を受けて多くの過ちを犯してしまいます。アタルヤは北イスラエルのアハブの娘だったとあり(6)、オムリの孫娘にあたります。オムリから派生した、アタルヤはまず自分の夫に影響を与え、次の王アハズヤも自分の言いなりにしていましたが、アハズヤが死ぬなり、ダビデ族の子孫を殺し自分が王になろうとしました(2王11:3)。ヨラム、アハズヤ、アタルヤの3代に渡ってアタルヤが影の権力者のようになり、最後は自ら王座に座るという愚挙をしたのです。父ヨシャパテがせっかく、主に立ち返り、ユダ王国が異教を神を捨て去ったのに、アタルヤのおかげで逆戻りです。彼女の助言に従ったヨラムは人 々に愛されることなくこの世を去った…とあります。王なのに、人から関心も受けず、しかも王の墓にも入れてもらえないのはよほどのことだと思います。史上最悪の女アタルヤは、イエス様の血筋までも絶やそうとし、ヘロデ王のようにサタンから遣わされた使者なのかもしれません。