ヨタム

2歴27:6「このように、ヨタムは勢力を増し加えた。彼が、彼の神、主の前に、自分の道を確かなものとしたからである」
ヨタムは良い王で、偶像やほかの神々をユダに持ち込みませんでした。しかし、ユダの国民は相変わらず「なお滅びに向かっていた(2)」とあるように、偶像を拝んでいたようです。王が健全だからといって、国民全部が健全とは限りません。ヨタムは主の前では自分の道を確かなものにしたかもしれませんが、ユダの国民がそのことを知り、王に従うことはなかったようです。ダビデのように多くの民の前で、主の礼拝して見せ、国民がどう歩むべきかを示すことも王の大切な職務だと思います。そして、王は民に語りかけたり、宣言をすることによって、自分は神に仕える者だと示すことが必要です。自分だけは神の道を保っていても、同じ家族の中に違う神を拝む者がいたなら、その家は立ち行かなくなってしまいます。2人の神に使えることなどできないからです(マタ6:24)。ヨタムにはツァドクの娘が母としていまし た(1)。おそらく母の影響もあったのでしょう。16年の期間はあっという間だったかもしれませんが、ヨタムは王の1人として数えられました。