オネシポロ

2テモ1:16「オネシポロの家族を主があわれんでくださるように。彼はたびたび私を元気づけてくれ、また私が鎖につながれていることを恥とも思わず」
パウロが逮捕されたのにはいろいろと事情がありましたが、彼がローマ市民権を持っていたことで話は複雑になっています。イエス様が逮捕されたときにも、弟子たちは散り散りに逃げた…とあります(マコ14:50など)。リーダーが権力者に捕まることは、リーダーに従っていた者たちにとっては心苦しいものです。それでも、指導者の潔白を信じ、彼らのためにとりなしの祈りができれば幸いです。パウロの場合は信仰のために迫害にあったのですが、実際に犯罪を犯してしまう指導者もいます。彼らの取り扱いはとりわけ厳しいもので(ヤコ3:1)、奉仕する者たちへの戒めとなっています。パウロから離れた者もいましたが、オネシポロという人物はパウロが鎖につながっているにも関わらず、彼を訪ね励ましたよう です。オネシポロの名前は手紙の終わりにも登場し、いかにパウロを助け、教会の中で重要な存在だったかがわかります(4:19)。テモテはパウロから励まされ、パウロはこのような人たちから励まされ、誰も誇ることができないようになっているのは興味深いことです。