まず羊の門から

ネヘ3:1「こうして、大祭司エルヤシブは、その兄弟の祭司たちと、羊の門の再建に取りかかった。彼らはそれを聖別して、とびらを取りつけた。彼らはメアのやぐらまで聖別し、ハナヌエルのやぐらにまで及んだ」
一番最初に門の修理を始めたのは、北側にある羊の門でした。神殿は東西に向いており、東から入って身を聖めたり、捧げ物をして西に進み、聖所、至聖所と進みます(出30章)。もちろん一般の人は聖所、至聖所には入ることができないので、いけにえを捧げて、祈り、献金を捧げて帰ることになります。この献金を投げ入れるのは日本の神社の賽銭箱とほとんど同じで、もともとのルーツはイスラエル8代王ヨアシュが箱を宮の外に置いたことに始まります(2歴24:8)。一般の人は東の門から神殿に入り、東門は別名「美しの門」と呼ばれ、ペテロが足なえを癒した場所で有名です(使3章)。つまりメインの神殿への入り口は東門ですが、ネヘミヤには東門が修理された記述は最後まで出てきません。神殿を囲む壁の中に は仕えるものたちの家があり、かなりの広範囲にわたりますが、捕囚前と比べるなら半減しています。ようやく、門にとびらが付けられ、かんぬきと横木でしっかり守る体制が整いました。