王妃もそばに

ネヘ2:6「王は私に言った。―王妃もそばにすわっていた―「旅はどのくらいかかるのか。いつ戻って来るのか。」私が王にその期間を申し出ると、王は快く私を送り出してくれた」
なぜ座っているだけで、言葉を発しない王妃を描こうとしたのでしょうか?「王妃」は通常「王」の「mehlek(メレク)」に対し、「malka(マルカ)」が一般的で、ここで使われているヘブル語「shegal(シェガル)」は「妻」とか「配偶者」という意味で、正式に結婚しているいわゆる妾のような存在でないことを示しています。ネヘミヤの時代はアルタシャスタ王(アルタクセルクセス)の時代で(1)、エステル記はアハシュエロス王(クセルクセス)の時代です(エス1:1)。聖書では年代が逆で、ネヘミヤの前にエステルの話があったことになります。そしてエズラにもネヘミヤにも「モルデカイ」の名前があることから、エステル記のあのモルデカイだと思われます。、アハシュエロス王在位20年の後、次の王アルタシャスタも美貌のあるエステルを王妃にした可能性があります。王妃の名前はネヘミヤの最後まで出てきません。わすか一語ですが、新改訳の訳者もわざわざハイフォンを使って区別しているので気づいていたのではないでしょうか?