バルジライ族

ネヘ7:63「祭司のうちでは、ホバヤ族、コツ族、バルジライ族。―このバルジライは、ギルアデ人バルジライの娘のひとりを妻にめとったので、その名をもって呼ばれていた―」
ギルアデとはヨシュアの時代に定められた、ヨルダン川を渡らなかったガテ、ルベン、マナセの半部族の3部族の総称を言います(ヨシュ13:8)。バルジライはダビデヨルダン川を渡り、マハナイムからエルサレムに帰るとき多くの援助でダビデを助けた人物です(2サム19:32)。もちろんギルアデ人なので祭司ではありませんが、祭司とバルジライの娘が結婚したことによってその息子たちは祭司となりました。そして本来なら祭司の家族の名前を名乗るべきなのですが、ユダヤ人たちはバルジライを慕っており、彼の功績や人徳を重んじ、祭司の家族の名前を「バルジライ」の名前で呼ぶようにしていたようです。ところが彼らの系図が見つからず、祭司職に就けないことになってしまいます。65節にある「ウリムとトンミムを使える祭司が起こるまでは」といういうのは、大祭司が任命されるまでという意味です。神殿の再建には建設自体の問題に加え、神殿をつかさどる祭司の任命にもいろいろと問題がありました。主が導いていても、目の前に大きな壁が立ちふさがることがあることがネヘミヤから学べます。