エズラもネヘミヤも

ネヘ13:24「彼らの子どもの半分はアシュドデのことばを話し、あるいは、それぞれ他の国語を話して、ユダヤのことばがわからなかった」
アシュドデはもともとペリシテの5大領土ガザ、アシュドデ、アシュケロン、ガテ、エクロンのひとつでした(ヨシュ13:3)。ダビデの時代に契約の箱が奪われる失態がありましたが、そのとき契約の箱を持ち帰ったのがアシュドデです(1サム5:1)。ネヘミヤが目撃したのは子供の半分が自国語を知らず、ペリシテの言葉を話していた事実でした。ネヘミヤもエズラもその書簡の最後に同じ問題に直面しています(エズ10章)。それは雑婚問題です。ネヘミヤは「ソロモンは、このことによって罪を犯したではないか(26)」と問題を理解し、なんとか律法に従おうと努力します。しかしすでに神殿再建の反対勢力のアモン人の役人トビヤの息子も契約の箱の門衛ベレクヤの孫娘と結婚していました(6:18)。祭司がトビヤと結びつき(4)、その周りではユダヤ人との婚姻関係が進み、祭司の中までもが汚された結果となり、手の施しようのないほどでした。それでもネヘミヤの心は折れず、安息日に神殿内での商売を禁じ(21)、汚れを聖めようとします。ネヘミヤが目指したのはユダヤ人の、ユダヤ人による、ユダヤ人のための礼拝でした。