秘訣を心得ています

ピリ4:12「私は、貧しさの中にいる道も知っており、豊かさの中にいる道も知っています。また、飽くことにも飢えることにも、富むことにも乏しいことにも、あらゆる境遇に対処する秘訣を心得ています」
「豊かさ」「飽くこと」「富むこと」なら喜んで受け入れる人は多いでしょうし、それを目的として人生を歩む人も多いでしょう。しかし、「貧しさ」「飢えること」「乏しいこと」はとても難しい環境だといえます。もし、そのような境遇に対処できる秘訣があるなら、心得ているだけでなく教えて欲しいものです。パウロは自分が難しい境遇にあったことをコリントの手紙の中で告白しています(2コリ11:22-27)。今の時代に39回の鞭打ちを受けることはないでしょうが、パウロは5回も受けたと書いています(2コリ11:24)。鞭打ちは貧しさや飢えることとは直接関係ありませんが、人の取り巻く環境に関係なく信仰を持ち続ける秘訣をパウロは知っていたようです。恵まれればハレルヤで、病気になれば神に不満を訴え るなら天の父も困りものでしょう。神は人を大切に思い、人との関係を最も重要視しておられます。それでも、成長のない幼稚な姿よりは、成熟した豊かな人格と交わりたいと思っているのではないでしょうか?忍耐と寛容の先には主との深い交わりがあるはずです。