基本中の基本

コロ1:20「その十字架の血によって平和をつくり、御子によって万物を、御子のために和解させてくださったからです。地にあるものも天にあるものも、ただ御子によって和解させてくださったのです」
福音の基本中の基本をコロサイの人たちに伝えています。パウロはまだコロサイの教会に行ったことがなく、おそらくエパフラスが教会のリーダーだったのだと思われます(7)。大筋では福音は教えられていましたが、中には御使いを礼拝しようとする者もいたりして(2:18)、徐々に何かがおかしくなってきています。パウロはコロサイの人々に福音の中心を伝え、間違いを正そうとしています。逆に言うならコロサイを読むことにより、福音の原点を知ることができます。すべては「御子」すなわちイエス様によるのです。ギリシャ語で「御子」という言葉は厳密には「autos(アウトス)」で「彼」という意味です。それは「彼」がたった一人の人を指すことをパウロは知っていたからです。イエス様こそすべての前から 存在し(17)、あらゆるものはイエス様のために造られ(16)、イエス様ご自身が造られたのです(16)。矛盾しているようですが、三位一体の原則の下ではこの説明しかあり得ません。神は父であり、子であり聖霊なのです。そして被創造物は神によるものです。