働かざる者

2テサ3:10「私たちは、あなたがたのところにいたときにも、働きたくない者は食べるなと命じました」
「働かざる者、食うべからず」という有名な言葉がありますが、聖書テサロニケの手紙が語源です。テサロニケの教会の中で仕事をしない者がいたことを戒めたパウロの言葉です(11)。もとはと言えばパウロの最初のテサロニケの手紙が原因です。あれだけ主が来られると書かれ、空中で主と出会い(1テサ4:16-17)、あたかも主の日はすぐ来るようなイメージ与えたため、テサロノケの人が反応したようです。しかし次の手紙では、パウロは主の日のことを書いたけれども、それはもっと先で滅びの子が現れなければならない(2:3)、と念を押しています。それでも歴史は繰り返し、その後終末を唱える者たちは耐えませんでした。1992年に韓国のタミ宣教会はその年の10月28日に再臨はあるとし、多くの人は家財 を処分し、中には妊婦が子供を中絶した例もありましたが、何も起きませんでした。1960年以降、ほとんど5年おきぐらいに終末、あるいは再臨の日付が登場しますが、どれ一つとして実現していません。その日がいつであろうと、働くことをやめたりするのは主の御心ではないような気がします。