ダニエルの仕えた王たち

ダニ5:30-31「その夜、カルデヤ人の王ベルシャツァルは殺され、メディヤ人ダリヨスが、およそ六十二歳でその国を受け継いだ」
歴史の本ではバビロニアの最後の王はナボニドゥスとなっています。ネブカデネザルの次の王はエビル・メロダク(2王25:27)で、捕囚となって捕らわれていたユダの王エホヤキンを牢から出し、手厚くもてなしたことが書かれています(2王25:27-30)。歴史の教科書によれば、エビル・メロダクとベルツァツァルとの間にネルガル・シャレゼルとラバシ・マルドゥクの2人の王がいたことになっています。それぞれ、ネルガルは4年の治世、ラバシは在位わずか9ヶ月で暗殺されています。ダニエルはバビロンで5人の王に仕え、メディアでダリヨス王、ペルシャのクロス王と合計7人の王のもとで重用されました。おそらくベルツァツァルとは初対面で(10-13)、夢を解き明かしたその夜に解き明かしたとおりになりました。ダニエルは欲しくもない紫の衣を着せられ、金の鎖を首にかけられ、望みもしないバビロンの第3の権力者になりましたが(29)、わすか数時間でそれらのものの効力はなくなってしまいました。通常王に次ぐ立場ならメディア人に殺されるところですが、なぜかダリヨスはダニエルを三大臣の一人にするのです(6:2)。