イスラエルよ

ホセ9:1「イスラエルよ。国々の民のように喜び楽しむな。あなたは自分の神にそむいて姦淫をし、すべての麦打ち場で受ける姦淫の報酬を愛したからだ」
ホセアと妻ゴメルとの話は3章までに終わり、あとはイスラエルに対する預言が続きます。そしてゴメルはイスラエルになぞらえており、ホセアの努力もむなしく彼女の姦淫は止まりませんでした。罪を慕う気持ちがイスラエルの国民に根強く、バアルに仕えアブラハム、イサク、ヤコブの神をないがしろにしたのです。この様子をホセアの人生を通して語りました。というのも当時の預言者はスーパースターのようなもので、常に民衆が注目し、何か新しいお告げはないだろうか、もっと突っ込んで言うなら、何か自分たちに都合のいい神のことばを語らないだろうか、といつも気にしていたからです。バアルはバアルで拝み、預言者預言者で神のメッセンジャー扱いで、どちらか自分に有利なことを言った神に 頼ろうとするいい加減な信仰だったのです。それでもホセアとゴメルの出来事は強烈なメッセージに見えたはずです。ゴメルの言動に困り果てるホセアの姿は、そのまま天におられる神の姿でもあったのです。