妻は町で遊女となり

アモス7:17「それゆえ、主はこう仰せられる。『あなたの妻は町で遊女となり、あなたの息子、娘たちは剣に倒れ、あなたの土地は測りなわで分割される。あなたは汚れた地で死に、イスラエルはその国から必ず捕らえられて行く。』」
アモスは主がいなごを用意されているのを目撃し(1)、燃える火を呼ぼうとしているのを見ます(4)。この2つのさばきはアモスが訴えたことにより、主が思い直して実現しませんでした(3,6)。思い直すのへブル語は「nacham(ナカーム)」が使われ、「残念に思う」とか「悔いる」という意味があります。それでも主の手は止まることなく、今度は前の2つのように直接災いが下るのでなく、「重りなわ」でイスラエルを計ろうとしているのです。計測が進みイスラエルに罪があるのがわかったなら「二度と彼らを見過ごさない(8)」と言われています。ここで祭司アマツヤはヤロブアム王に告げ口をして、さらにアモスには「イスラエルに預言するな(16)」と言うのです。本来神に仕える祭司アマツヤは、アモスを邪魔者扱いしたのです。それゆえに妻は遊女になり、息子、娘は剣に倒れる…と告げられます。実際に妻が遊女になったかは記述がありませんが、彼女の立場が落ちぶれ、食べるために遊女になるという選択を迫られたのではないでしょうか?