ミカ2:12「ヤコブよ。わたしはあなたをことごとく必ず集める。わたしはイスラエルの残りの者を必ず集める。わたしは彼らを、おりの中の羊のように、牧場の中の群れのように一つに集める。こうして人々のざわめきが起ころう」
ミカの生きていた時代はまだ捕囚にもあっていない時代です。それが国が滅びる前提で話をしているわけですから、預言を聞くほうとしては「たわごと」に聞こえたかもしれません。それどころか、もっと進みユダヤ人は散らされることなっています。いくら「イスラエルの残りの者を必ず集める」と言われても、国は現在も進行中で、国王の子供たちが次々と国を継承しています。それでもアモス、ホセア、ミカ、イザヤなどの同時期の預言者は口を揃えて、偶像崇拝の罪を問われると預言しています。もちろん国王おかかえの「たわごと」しか預言しない者もいましたが(6)、主に選ばれた本物の預言者からは苦いことばが語られます。ミカの預言で注目すべきことはやはり、救世主の登場とイスラエル再建につ いての預言です。この預言から2300年もの後に、イスラエルは建国されます。それまでこの預言は謎で、多くの人は疑問視していました。主は確かにみことばを成就させ、ご自分の栄光を輝かせられたのです。
