ユダにまで及び

ミカ1:9「まことに、その打ち傷はいやしがたく、それはユダにまで及び、わたしの民の門、エルサレムにまで達する」
ユダ王ヨタムは16年(2王15:33)、アハズも16年(2王16:2)、ヒゼキヤ29年(2歴29:1)の治世でした。1節にあるようにそれぞれの王にミカが預言者として仕えていたのなら最低でも50年のキャリアを持つ長生きした預言者ということができます。ミカはユダ国の滅亡を預言し(1章)、その後回復があることを示し(2章)、救世主が現れることを語りました(5章)。1章ではイスラエルで犯した罪がユダにまで及ぶことをしめし、10節以降ユダの12の町についての預言がなされています。そして、これらの町、すなわちユダ国のために頭をそりはげ鷲のようにせよ…とあります(16)。はげわし、はげたかなどは食べてはいけない動物で汚れたものとされていました(レビ11:13)。これから100年も先に捕らわれ人となるのに、今からその子孫が捉 えられることを嘆いて、頭をそれ…というのです。それもすべての根源は主に従わず、ほかの神に走ったユダヤ人たちにあります。しかし、ミカはユダの子孫に救世主が生まれることも預言しているのです(5:2)。