金を取って

ミカ3:11「そのかしらたちはわいろを取ってさばき、その祭司たちは代金を取って教え、その預言者たちは金を取って占いをする。しかもなお、彼らは主に寄りかかって、「主は私たちの中におられるではないか。わざわいは私たちの上にかかって来ない」と言う」
神の神殿の中でも金がものをいう状態です。中世の教会の暗黒時代にも同じようなことが起きました。神殿の最初はよくても、年月がたてば徐々にマンネリ化し心にすきができてきます。中世のヨーロッパでは教皇レオ10世がそれまでの教会の蓄財を食いつぶし、サン・ピエトロ寺院建設のための財源という名目で免罪符を多く売りさばきました。当時の民衆が聖書を直接読むことはまれで、よほどの機会がなければみことばに触れることなどできません。聖書に関する民衆の無知をいいことに、免罪状(あるいは免罪符)を買えば罪は許されるとしました。このことをきっかけにルターの宗教改革が始まります。宗教改革から2000年以上前のミカの時代にも同様に神の神殿に仕える者たちは堕落していま した。歴史は繰り返すと言われますが、いつの時代も純粋な信仰ゆえに祝福され金持ちになったら、今度は裕福さのゆえ堕落することが繰り返されています。ミカが預言したのは、堕落の結末は主からの厳しい懲らしめでした。