角笛とときの声

ゼパ1:16「角笛とときの声の日、城壁のある町々と高い四隅の塔が襲われる日だ」
ゼパニア書は終わりの時を預言したものです。ゼパニア自身はヨシヤ王の時代の人で(1)、ヨシヤはヒゼキヤに次いで宗教改革を断行し、神殿の中に律法の書を見つけた王です(2歴34:15)。ヨシヤの指導によりユダ国は主に立ち直ろうとし、ヨシヤは偶像や祭壇をことごとく排除しました(2歴34:3-4)。ユダヤ人は再び主に立ち返り、主の律法に従おうとしていたにもかかわらず、ゼパニヤは主の最終のさばきを預言するのです。「角笛」のヘブル語「showphar(ショファー)」は、モーセ十戒を受けるシナイ山のときや(出19:16)、ヨシュアがエリコの障壁を破ったときに吹かれ(ヨシュ6章)、主がこれから何かをしようとするときの合図です。ある時代から角笛とラッパの両方が登場しますが、おそらく約束の地に入ってから真鍮 あるいは銀が手に入るようになって角笛よりもラッパを使うようになったと思われます。黙示録では角笛ではなく「ラッパ」の表現のみですが、同じ意味だと思います。ゼパニヤにも終わりのとき角笛が合図として吹かれることが書かれているのは興味深いことです。