その軌道は昔のまま

ハバクク3:6「神は立って、地を測り、見渡して、諸国の民を震え上がらせる。とこしえの山は打ち砕かれ、永遠の丘は低くされる。しかし、その軌道は昔のまま」
「軌道」というのは、主が歩まれる道がそれないということです。英語では「marches on(NIV)」が使われており、そのまま進む様子が書かれています。ハバククの最後は祈りで締めくくられています。祈りのほとんどが主のなされたことを語り、いかに主が偉大かを称える賛美にも似た語り口調になっています。2章で「終わりのとき」が語られており(2:3)、この祈りもそれを意識して語られているように思えます。最後に主が来られたそのとき(17)、主にあって喜ぼう(18)と語り、完全なさばきと主の支配がなされることが思い出されます。祈りが何かをお願いするのではなく、主の偉大さをたたえ、賛美できることがハバククの祈りであり、旧約の時代から祈りはこのようにされていたことがわかります。1節にある「シグヨノテ」は歌の調べのことで、詩篇7編では「シガヨン」と呼ばれています。シグヨ ノテがどのような調べだったかはわかりませんが、やがて終わりのとき主の支配する国では聞けるかもしれません。