モアブはソドム、アモンはゴモラ

ゼパ2:9「それゆえ、わたしは誓って言う。―イスラエルの神、万軍の主の御告げ―モアブは必ずソドムのようになり、アモン人はゴモラのようになり、いらくさの茂る所、塩の穴、とこしえの荒れ果てた地となる。わたしの民の残りの者が、そこをかすめ奪う。わたしの国民の生き残りの者が、そこを受け継ぐ」
ロトの長女とロトとの間に生まれたのがモアブ(創19:37)、次女との間に生まれたのがアモンです(創19:38)。ロトの家族は妻を含めて4人でソドムとゴモラから逃げ出しました(創19:20)。その逃げ出した町のようにモアブとアモンがなるとは皮肉な預言です。邪悪な町ソドムとゴモラはアデマ、ツエボイムと4つの姉妹都市がそれぞれ独立して各々好き勝手に統治していました(創14:2)。異教の神のもとで暴力的で性的に乱れていたソドムとゴモラは(創19:4-9)、エホバなるイスラエルとユダの神の目から見ても、とても見逃すことができなかったのです。ロトの娘たちは山奥に逃げ込み希望を失い、父と寝るという過ちを犯してしまいますが(創19:31-36)、それでも主はロトを祝福しモアブ、アモン人たちを見捨てることはありませんでした。イエス様の系図の中にモアブ人ルツによってダビデの祖父オベデが生まれたことが記され ています(マタ1:5)。しかし、主が祝福しようとしても、祝福を受けるほうが主から離れてしまっていてはどうにもなりません。ついにゼパニアの預言はモアブとアモンのさばきに及ぶのです。