エパ枡の罪

ゼカ511「彼は私に言った。「シヌアルの地で、あの女のために神殿を建てる。それが整うと、そこの台の上に安置するためだ」」
シヌアルは創世記のころバビルがあった場所です(創10:10)。バビルから派生した語がバビロンで、バビロンは世俗的な堕落した国の象徴です。繁栄した国が抱える第一の問題は、国民が堕落していくことです。負け惜しみではないですが、金持ちになることが幸福への道ではありません。日本が近年TPP(環太平洋パートナーシップ)に参加するように法整備をしていますが、はたしてこのTPPでエパ枡が正しく使われるかどうかは疑問です。ある国は自国の農民や工業を守るために課税をやめるつもりはないようです。基本理念は関税撤廃ですが、各々の国の思惑ですべてが平等というわけにはいきません。まさしく計る枡がそれぞれ違ってくるわけです。また中国では通貨の人民元をいまだに国際市場にオープンして おらず、最近ではドルの相場にあわせるように努力しているようですが、いざとなったら国の介入があり人民元が暴落しないようにしています。ここにも「枡」を揃えない国があり、徐々にゼカリヤの幻は現実味を帯びてきています。