王座に着いて支配する

ゼカ6:13「彼は主の神殿を建て、彼は尊厳を帯び、その王座に着いて支配する。その王座のかたわらに、ひとりの祭司がいて、このふたりの間には平和の一致がある」
ゼカリヤの見た新しい幻は4台の戦車から始まります(1)。それらは青銅の山から来たとあります(1)。青銅は祭壇にかぶせられ、その他の器具も青銅で覆われていました(出27:1-6)。また、モーセは青銅の蛇を作り旗ざおにつけ、それを仰ぎ見た人は生きることができました(民21:9)。青銅が登場する箇所はいけにえ、あるいは罪と深い関係があり、青銅が聖書の中で罪を象徴していることがわかります。青銅の山から戦車が出てくるなら、あまり良いイメージではないようです。さらに4頭の馬が現れます。馬は黙示録にも登場しますが、馬はそれが人にとって喜ばしいかどうかは別にして、主から遣わされた任務を遂行する象徴です。馬に乗る者には世界の隅々まで見渡し、罪を糾弾し今行なっている悪をやめさせる権威があります。そうして主の怒りが静まるころ(8)、ひとりの若枝が現れ(12)、秩序を回復し王座に着くのです。ここでははっきりと「遠く離れていた者たちも来て(15)」と書かれ、ユダヤ人が世界中から集まり神殿を建てることが預言されています。