全地はこうなる

ゼカ13:8「全地はこうなる。――主の御告げ――その三分の二は断たれ、死に絶え、三分の一がそこに残る」
ヘブル語では分数表記ではなく、2つと3番目という書き方になっています。2つは「shenayim(シェナイム)」で3番目は「shellyshy(シェリシー)」となり、3分割されたもののことを語っているのがわかります。ここでは「全地」について書かれていますが、この章の初めには「ダビデの家とエルサレムの住民のために(1)」とありますのでユダヤ人に対する預言なのでしょう。黙示録では終末に殺される人類は3分の1となっています(黙9:18)。比率的にはユダヤ人たちが殺されるほうが多いのです。さらに恐いことに残った3分の1を「火の中に入れ、銀を練るように彼らを練り、金をためすように彼らをためす(9)」とあります。3分の2でもう十分でしょう、と言いたくなりますが、主は真の信仰者のみを望んでおられ最後まで残った者に「わが主よ(9)」という特権をお与えになるのだと思います。すべては彼らの信仰に関わっています。金や銀といえども、練られて試されることによりあの輝きを放っているのです。ユダヤ人もクリスチャンもまことの神に最後まで従い通したときに「これはわたしの民」と言ってくださるのです。