エリヤを遣わす

マラ4:5「見よ。わたしは、主の大いなる恐ろしい日が来る前に、預言者エリヤをあなたがたに遣わす」
エリヤは死なずに天に引き上げられた数少ない人の1人です(2王2:11)。そのエリヤが遣わされることは一般のユダヤ人も知っていました。それゆえバプテスマのヨハネに「あなたはエリヤか?」と尋ねたのです(ヨハ1:19)。しかし、ヨハネイザヤ書を引用し「荒野で叫んでいる者の声(イザ40:3)」だと語っています(ヨハ1:23)。またイエス様は「あなたがたが進んで受け入れるなら、実はこの人こそ、きたるべきエリヤなのです(マタ11:14)」と語り、エリヤ本人とは言わないものの信仰によって彼はエリヤの役目を担っているとされました。事実、バプテスマのヨハネが生まれたときには「彼こそ、エリヤの霊と力で主の前ぶれをし(ルカ1:17)」と御使いはヨハネの父ゼカリヤに告げています。しかし、エリヤの霊と力を帯びてはいますが、エリヤ本人ではないのです。これらの事実からエリヤ本体は終わりの時代にヨハネのようは別名ではなく、エリヤとして現れるのだと思われます。律法の創始者モーセ預言者の代表のエリヤはイエス様が山上で御姿に変わられたときにいた2人です(マタ17:2)。聖書は律法と預言が成就することによって完結します。マラキの終わりにモーセ、エリヤが登場することは興味深いことです。