エモリ人の咎

創15:16「そして、四代目の者たちが、ここに戻って来る。それはエモリ人の咎が、そのときまでに満ちることはないからである」
「四代目」は文字通り4世代とも取れますし、4つの時代で400年を示すとも言われています。大飢饉のためにカナンの地を捨ててエジプトに移り住んだのはヤコブとその子たちの時代でした(創47章)。カナンの地にはエモリ人がいて、彼らはノアの次男ハムの末っ子カナンから生まれた部族でした(10:6-18)。カナンの領土の中にソドムとゴモラが含まれ、カナンから生まれた部族はアブラハムモーセヨシュアに敵対する者となりました。エジプト移住後、約束の地がどのようになったかは書かれていませんが、ヨシュアたちがエジプトから戻ってきたとき、そこにはネフィリムがいた…とあります(民13:33)。洪水で滅んだはずのネフィリムがいたのは、おそらくノアの息子の妻たちの誰かにDNAが残っていたのではないかと考えられています。ヨシュアが目撃したのは主が示した約束の地には我が物顔でのさばっていたエモリ人やネフィリムだったのです。ソドムとゴモラの裁きの後、400年のうちに彼らはまた堕落し、真の神を礼拝することをしなかったのです。