ケドルラオメルを打ち破って後

創14:17「こうして、アブラムがケドルラオメルと、彼といっしょにいた王たちとを打ち破って帰って後、ソドムの王は、王の谷と言われるシャベの谷まで、彼を迎えに出て来た」
アブラムとロトが分かれて生活するようになったころ(13:6-18)、エラムの王ケドルラオメル率いる4つの国と、ソドムやゴモラの5国の連合軍の戦争があったことが書かれています(9)。主の前で罪深いソドムが(13:13)、ケドルラオメルに負かされるのは構わないのですが、アブラムのロトがソドムに住んでいたため(13:12)、アブラムはこの戦争に参戦せざるを得ませんでした(14)。アブラムはたった318人でゲドルラオメル軍からロトとその財産を取り戻します(16)。圧倒的なアブラムの強さにソドムはアブラムに「人は自分に、財産はアブラムに(21)」と持ち掛けます。この一連の出来事の間にわずか3節のメルキゼデクの話が入れられています(18-20)。なぜメルキゼデクがアブラムを迎えたのかはわかりませんが、パウロはアブ ラムを祝福したのはサレムの王であり、祭司であり、神の子と似た者とされ、その生涯の初めもなく、いのちの終わりもない存在だったとメルキゼデクを説明しています(ヘブ7:3)。またイエス様はメルキゼデクの位に等しい大祭司となった(ヘブ6:20)ともあり、イエス様が来られる前のひな型のイメージを彷彿させます。