通り相場で

創23:16「アブラハムはエフロンの申し出を聞き入れ、エフロンがヘテ人たちの聞いているところでつけた代価、通り相場で銀四百シェケルを計ってエフロンに渡した」
400シェケルは現在の重さで約4.5キログラムに相当します。「通り相場」というのは、当時は計りの制度が悪く、シェケルといってもまちまちの重さを表していたため、当時の商人がスタンダードに使われていた計りで400シェケルを払ったという意味になります。アブラハムは全く交渉する気配も見せず、エフロンが口にしたそのままの金額を、公平な計りに乗せて計り支払ったのです。もともとはサラのための墓地でしたが、アブラハムもその後ここに葬られています(25:9-10)。アブラハムが葬られるときには、イシュマエルもやって来てイサクとともに葬っています(25:9)。それ以降イサク、リベカ、レアが葬られ(49:31)最期にヤコブがマクペラの洞穴に入れられました(50:13)。ヘブロンアブラハムがマムレの樫の木 のふもとに天幕を構え、祭壇を築いた場所です(13:18)。その後ダビデエルサレムに移る前に王となった場所でもあり(2サム2:11)、ユダヤ人にとって大切な拠点となっています。現在ではエルサレムの南、パレスチナ自治区になっており、ユダヤ教イスラム教の両方の聖地として扱われています。