祝福とねたみ

創26:14「彼が羊の群れや、牛の群れ、それに多くのしもべたちを持つようになったので、ペリシテ人は彼をねたんだ」
ユダヤ人の歴史は繁栄とねたみの繰り返しです。ローマに反逆して離散したユダヤ人はヨーロッパの各地に住み着きました(AD 70年)。ユダヤ人はどの国にとっても寄留人で、メジャーな産業に参加することはできませんでした。特にイギリスに渡ったユダヤ人たちは、当時キリスト教で禁止されていた金融に活路を見つけ金貸し業に転じます。ユダヤ人たちの取引相手はほとんどが貴族や王族たちで、彼らはユダヤ人から借りた借金を踏み倒し、1290年エドワード1世のときにユダヤ人を追放し、それ以来370年間イギリスにはユダヤ人が1人もいない状態になります。この出来事はイギリスのみならず、スペイン、ポルトガル、オランダと当時最も繁栄した国々で金融で主の祝福を受けたユダヤ人たちは裕福になってきます。しかし、その度にねたみを買い迫害を受けるようになってしまいます。この感情は不変のもので、現代では多くの企業のト ップは寄付や基金を立ち上げ、儲けの多くを慈善事業にばらまいています。歴史から学ぶ彼らなりのねたみ封じだと思います。