イシュマエルのその後

創21:21「こうして彼はパランの荒野に住みついた。彼の母はエジプトの国から彼のために妻を迎えた」
イシュマエルの母ハガルはエジプト人だとあります(9)。イシュマエルにはエジプト人の血が流れており、この後イシュマエルは12人の子を産み、12氏族がそこから派生したと書かれています(25:13-16)。またイシュマエルの娘ネバヨテの妹マハラテはエサウの妻になっています(28:9)。エジプト人との関わりが深いイシュマエルの子孫たちはその後イシュマエル人と呼ばれ、ヨセフが落とし穴に落とされたとき10人のヤコブの子供たちはギルアデから来ていたイシュマエルの隊商にヨセフを売りました(37:28)。その後のイシュマエル人の詳しい歴史は聖書には書かれていませんが、西暦5世紀ごろにモハメッドがイスラム教を始めるまでは、ユダヤ人と同じエホバの神いわゆる「主」を信仰の対象にしていたと言われています。しかし、今ではア・ラーの神を拝み、コーランという聖典を教義の基礎としているために、まったく違う神を信仰しています。道は外れたとはいえ、神がイシュマエルに約束したことは今でも続いており、アラブ人の住 み着く砂漠で不毛の土地に多くの油田が見つかり、主の祝福は成就しています。