エル・ベテル

創35:7「ヤコブはそこに祭壇を築き、その場所をエル・ベテルと呼んだ。それはヤコブが兄からのがれていたとき、神がそこで彼に現われたからである」
「ベテル」はヘブル語で「Beyth-El(ベイスエル)」となり「EL」は神のことです。一般的には「神の家」と訳され、ラバンから離れる際に神が語られたのは「わたしはベテルの神である(31:13)」というものでした。そのことば通り神はベテルでヤコブに出会い、その場所はエル・ベテルと呼ばれます。祖父アブラハムも父イサクも神と出会った場所に祭壇を作っています(12:7、26:25)。それぞれの世代で必要な時に神は現れ、大切なことばを語ってくださっています。アブラハムもイサクもヤコブも人生でたった1回かも知れませんが、神と出会いその御声を聞き、神の示された道を歩むようになるのです。祭壇は神が出会ってくださったしるしであり記念です。もちろんそこでは罪のためのいけにえが捧げられ、主への祈り が捧げられました。人の人生において180度転換するときはないでしょうか?信仰の父アブラハム、イサク、ヤコブがそうであったように、あるとき神と出会うときが来るでしょう。その時が来たなら人は心にベテルの祭壇を築き、賛美のいけにえを捧げるようになるのです(ヘブ13:15)。