神の知恵とは

ヨブ12:13「知恵と力とは神とともにあり、思慮と英知も神のものだ」
ここでは4つの単語が並んでおり、それぞれ「chokmah(ホフマ)」「gebuwah(ゲブラ)」「etsah(エイサ)」「tabuwn(タブーン)」となっています。「etsah(エイサ)」と「tabuwn(タブーン)」は英語では「counsel」と「understanding」と訳されており、「助言」と「理解力」という日本語になります。訳の違いを指摘してるわけではなく、訳するには非常に難しい言葉だと言いたいのです。ヨブの言うように「あなたがたが死ぬと、知恵も共に死ぬ(2)」であるなら、死を知らない永遠に生きられる神の知恵はとこしえまで続くことになります。パウロは「この世が自分の知恵によって神を知ることがないのは、神の知恵によるのです(1コリ1:21)」と語り、人が知りえる知識や悟りなどは所詮有限で永遠に続くものがないことを教えています。それどころか「宣教のことばの愚かさを通して(1コリ1:21)」とも書かれ、神の愚かさは人にとっては知恵であることを示しています。イエス様が肉体が持たれたのも、人の罪のため十字架にかかったことも(ピリ2:7)、人には愚かに見えても神の知恵なのです。