目がぎらつく

ヨブ15:12「なぜ、あなたは理性を失ったのか。なぜ、あなたの目はぎらつくのか」
「ぎらつく」のヘブル語は「razam(ラザーム)」で、「光らせる」とか「片目をつぶる、ウインクする」という意味があります。旧約聖書の中で唯一この箇所で使われている単語です。神との関係がうまくいかなくなったときに、自分に非があると思うのが普通だろうと、ヨブを訪ねた3人は考えていました。彼らはヨブの口から「自分が悪かった」や「自分の罪のせいだ」という言葉を引き出したかったのだと思います。しかし、エリファズの目にはヨブは理性を失い、目をぎらつかせてるように見えたのです。ヨブがあたかも信仰を捨て、祈るのをやめているかのように感じたエリファズは(4)、ほかの2人のように神に従わなかった者のたとえ話をするのです(18-31)。神との関係がうまくいかないのは、人間 側の都合を押し通そうとするからです。どんなに願ってもかなわないこともあります。ヨブはどれだけ自分の心を探ったことでしょう。すべてを失い、健康までも失ったヨブには、今まで良好だった神との関係をうらやむばかりです。サタンのいうように恵まれれば、神との関係が良好なのでしょうか