姿かたちが変わったヨブ

ヨブ19;15「私の家に寄宿している者も、私のはしためたちも、私を他国人のようにみなし、私は彼らの目には外国人のようになった」
エフィファズたちが到着して7日間、彼らはヨブに語り掛けることができませんでした(2:13)。さらにヨブはあまりの痛さに土器のかけらで自分の体を削り、灰の中に座っていました(2:8)。そしてこれらの間ヨブは食事も取らず、じっと何かに耐えるように座り続けていたのだと思います。彼の姿は変わり果て、家にいる使用人たちにもヨブであることが分からず、妻に嫌がられ、身内にもきらわれていたと書かれています(19)。骨と皮だけの状態になり、人生のどん底を味わっている最中です(20)。財産を失い、健康も侵され、それでも妻や身内、あるい は友達が支えになってくれれば希望もあるでしょう。それさえも今のヨブにはないことがわかります。「しっかりしろ」とか「かんばれ」はある程度回復の見込みのある場合なら使えますが、ヨブは想像を絶するマイナスの極致に立たされているのです。こんな神を呪ってもおかしくない状況下で、それでも神のことを考え、話せるのはヨブならではの信仰のたまものだと思います。