ヨブ21:23「ある者は元気盛りの時に、全く平穏のうちに死ぬだろう」
まだ気力も体力も充実しているときに死ぬことは、周りの人たちに大きな悲しみと憂いを与えます。また、豪華な家に住み着飾り、ごちそうを毎日食べれたとしても死んだら、着飾ることも食べることもできなくなります。死んでもまだ服を着せてくれるのは、まだ生きている人たちの温情でしょう。ヨブの「裸で私はかしこに帰ろう(1:21)」は真理を突いた正しい言葉だったと思います。やがて肉体は朽ち果て、ちりに戻っていきます。どんなに生きている間に虚勢を張ろうとも死ねばしゃべることもできないし、相手に影響を与えることもできません。生きている日は短く定められているのに(21)、それでも人に哀れみをかけてくださる神はどういうお方なのでしょうか?我々にはその愛を理解するにはあまりにも未熟で幼なく、もし本当に神の愛を理解したとしたらあまりにも重すぎてつぶされてしまうでしょう。ヨブはそんな短い時間に神を理解でき、自分を慰めることなどできないだろう…と言っているのです(34)。