神と言い争うのか

ヨブ33:13「なぜ、あなたは神と言い争うのか。自分のことばに神がいちいち答えてくださらないといって」
エリフはヨブの3人の友人にも不満を言い、今度はヨブに向かって反論します。「あなたは正しくない(12)」とはエリファズもビルダデもツァファルの誰もが口に出せなかった言葉です。若さのゆえかストレートに歯に衣着せぬ物言いはエリフの特徴です。さらにエリフは「なぜ、あなたは神と言い争うのか」と続けます。これも3人がおそらくヨブに言いたかったことだと思います。彼らはヨブの中に間違いとか、罪があるのではないかとヨブを正していましたが、神と言い争うとは言いませんでした。しかも「自分のことばに神がいちいち答えてくださらないといって」とは、 大した言いぐさです。人は祈りに答えられないからといってふてくされるわけにはいきません。祈る相手は神だからです。神には神のご意思があり、それが祈りと合致しているとは限りません。それでも願い続けるならひょっとしたらその信仰に報いてくれるからもしれません。しかし、祈りに答えられないからといって、主に文句を言うのはお門違いというものです。エリフのグサッとくる物言いはヨブに届くのでしょうか?