神に何を与ええようか

ヨブ35:7「あなたが正しくても、あなたは神に何を与ええようか。神は、あなたの手から何を受けられるだろうか」
もし神と人との関係が「give and take」ならば、神の与えたものと人のお返しできるものの格差が大きく、平等な関係とは言えません。それでも神はモーセを通して律法を与えて、律法を守るなら人を守り繁栄を与えると言われました(出19:5など)。これが旧約と言われている約束です。やがてイエス様が来られ十字架にかかり、救いを完成させました。それ以降もはや律法を守るのではなく、キリストを信じる信仰が主の義と認められる唯一の方法になったのです(ロマ3:22、ガラ2:16など)。こちらが新約の約束です。どちらも人が神に与えられるものは忠誠か信仰という、人の心に起因しているものです。神が受け取られるものは、人の心から発するものだけです。どうしても物質を捧げたいと願うなら十分の一という手もあるでしょう(マラ3:10)。ヨ ブがどんなに正しくても、神は人が神を愛する心からの捧げもの以外は喜ばれないのです。自分が正しいと判断したから「この贈り物」…と言っても、神にとっては迷惑かもしれません。