出14:15「民の逃げたことがエジプトの王に告げられると、パロとその家臣たちは民についての考えを変えて言った。「われわれはいったい何ということをしたのだ。イスラエルを去らせてしまい、われわれに仕えさせないとは」」
出エジプトのクライマックスといえば紅海が2つに分かれる奇跡でしょう。出エジプトほど多くの奇跡が書かれている書簡はありません。これらの奇跡は後世まで語り継がれ、記念として祝うようになりました。過ぎ越しの祭りはイエス様の時代にもあり、2000年を過ぎた現代でもユダヤ人は過ぎ越しの祭りを最も大きな行事として祝います。また、イエス様の十字架も過ぎ越しの祭りのスケジュールにあわせて行われました。モーセの名は律法の代表格のように扱われ、彼が伝えた十戒と613の律法は今でもユダヤ人が固く守っています。またイエス様はこの律法を完成させるために来られ(ヘブ12:2)、成就されました(マタ5:17)。ユダヤ教、キリスト教のすべての礎が出エジプトの出来事です。パロは一度はイスラエ ル人を去らせる決意をしましたが、初子がなくなる悲しみが薄れたとき、大切な労働力を失ったことに気付くのです。このパロの言葉をきっかけに、エジプト軍はイスラエルを追いかけ、あの有名な海が割れる出来事へとつながっていきます。
