モーセとアロンにつぶやいた

出16:2「そのとき、イスラエル人の全会衆は、この荒野でモーセとアロンにつぶやいた」
つぶやくのヘブル語は「luwn(ルーン)」で、つぶやく以外に「とどまる」とか「辛抱する」などの意味があります。イスラエルの民は前進しようとせずに、そこにとどまり、現状維持を好む性格だったようです。生活の大きな変化はなれるにも大変で、先行きが安定しません。食べるものがなくなったとき、彼らはすぐにエジプトの生活を思い出しました(3)。彼らの考えたことは荒野で飢えて死ぬよりは、エジプトで奴隷ではあったがパンと肉で満たされたときに死んだほうが良かった…というものです(3)。イスラエルの民は出エジプトをしてから、わずか数日しか経っていないのです。自分の立場や環境が悪いからといって、文句ばかりだと神も祝福しがいがないと思います。神と民との間に立たされた モーセとアロンはなおさらです。モーセもアロンも板挟みで苦しかったと思います。しかし、イスラエルの民がつぶやくことも神の計画で、その都度主が必要を満たせば、主の栄光を輝かすことができます。荒野での40年も出エジプトの一部なのです。