純金の燭台

出25:31「また、純金の燭台を作る。その燭台は槌で打って作らなければならない。それには、台座と支柱と、がくと節と花弁がなければならない」
パンを置く机に関しては「長さは二キュビト、幅は一キュビト、高さは一キュビト半(25)」と書かれていますが、燭台についてはサイズの指定がありません。そのため多くの幕屋を再現した絵の中には様々な大きさの燭台が描かれています。あるものは手に持てるほどのサイズで、別の絵には祭司の胸あたりまでの高さのものもあります。同時代の発掘で見つかった燭台は35センチの高さのもありました。この燭台の火は絶えずともしておかなければならず(レビ:24:4)、前方を照らすように油の入る皿は上向きに作られていました(37)。さらに「皿やひしゃく、びんや水差し(29)」も純金で作るように命じられ、それらの道具と机と燭台を1タラントの金でまかなわければなりませんでした(39)。1タラントは20~40キロと解釈の幅は広いですが、最も支持されている24キログラムを採用するなら、燭台の大きさも自然に決まってくると思います。聖所には香をたく台もあり、香壇、パンの机、燭台は聖所の欠かせない必須アイテムです。