奴隷を買う場合

出21:2「あなたがヘブル人の奴隷を買う場合、彼は六年間、仕え、七年目には自由の身として無償で去ることができる」
出エジプト20章は十戒が書かれている章として有名です。十戒は人の歩むべき指針を表したもので、国の憲法に相当する重大な戒めと言うことができます。十戒の後に何が書かれるかは興味深いところですが、いきなり「奴隷」ついて書かれています。その後24章から礼拝の仕方、贖いの規定、幕屋の詳細が決められています。十戒に次いで語られたことが、奴隷は6年仕えたら、7年目に自由になれるというものでした。これは「あなたがたも、かつてはエジプトの国で、在留異国人であったからである(22:21)」という主のことばからもわかるように、エジプトで400年も 奴隷生活をしていたへブル人がこれから奴隷を持つようになったときへの戒めだと思われます。奴隷をひどい目にあわせたり、理不尽な扱いをしてはならず、奴隷への最大の配慮と公平さを主が最も気にしていたようです。奴隷制度は20世紀になっても終わらず、現在ではなくなったと思われていますが、人が愛を忘れ非情な扱いをするなら、奴隷は今も世界のいたるところに存在しているではないでしょうか。