その名がねたみ

出エジ34:14「あなたはほかの神を拝んではならないからである。その名がねたみである主は、ねたむ神であるから」
「ねたむ」はヘブル語で「qanna(ケナー)」が使われています。おそらく神のみに使われる前頭詞で、人の場合は「qana(カナー)」という単語が使われています(民5:30など)。アブラハムなら「多くの人の父」とか、イザヤ「神の救い」というようにヘブル語の名前にはほとんど意味があります。しかし、自分の子供に「ねたみ」という名前をつけた例は聖書に見当たりません。そのめったにつけることのない名前が自分の名前だと主は言われます。男女の関係で、ほかの異性に心が奪われることは気持ちのいいものではありません。結婚制度は神のアイデアですが(マタ19:5-6) 、愛する対象を1元化することで生涯同じ人を愛することを誓うものです。同様に十戒の最初は主が唯一であり、他に神があってはならない…というものでした。夫あるいは妻が不貞をはたらくことは誓いを破ることで、裏切られた者は怒っても当然の権利があります。人がほかの神を拝むことは、まさしく不貞をはたらくことと同じで、神の怒りは燃え上がるのです。