神の指で書かれた

出31:18「こうして主は、シナイ山モーセと語り終えられたとき、あかしの板二枚、すなわち、神の指で書かれた石の板をモーセに授けられた」
神の指で書かれたものは、モーセに授けられた2枚の石板(32:15)と、ダニエルの時代にバビロン王の宴会の席で指が現れ壁に文字を書かれた(ダニ5:5)のと2つの事例が聖書に登場します。また、新約には姦淫の女がつかまり、イエス様の前に連れてこられたとき、「あなたがたのうちで罪のない者が、最初に彼女に石を投げなさい(ヨハ8:7)」と言われましたが、このときイエス様は地面に指で何かを書かれていました(ヨハ8:6)。これを合わせるなら聖書の中には3回神の指で書かれた事例があることになります。モーセはこともあろうに、その大切な石板を怒りにまかせて砕いてしまいます(32:19)。その石板には表と裏に書かれていた(32:15)、とあるので十戒だけではなかったのかもしれません。パウロは律法は人の心に書かれ、良心の行ないで世に証しできるのだと言っています(ロマ2:12-15)。神のことばは地に落ちることはありません(イザ40:8)。ましてや石に刻まれたことばならなおさらです。モーセはそれを目撃できた世界で唯一の人で、最も幸運な人だと思います。