心から進んで

出35:29「イスラエル人は、男も女もみな、主がモーセを通して、こうせよと命じられたすべての仕事のために、心から進んでささげたのであって、彼らはそれを進んでささげるささげ物として主に持って来た」
「心から進んで」というフレーズは35章の中で4回繰り返されています(5、21,22,29)。ヘブル語では「心」は「leb(レブ)」で、「進んで」は「nadab(ナダーブ)」が使われており、「nadab(ナダーブ) 」は「揺り動かす」とか「駆り立てる」という意味があります。捧げた人たちは男女を問わず、主の臨在に感動し恐れを感じていたのだと思います。捧げられたものは、アロンが金の子牛を作ったときと条件が違っています。アロンの時は「妻、息子、娘(32:2)」に対し、ここでは「男も女もみな」とあり、また飾り輪、耳輪、指輪、首飾りもアロンの時は「耳飾り」だけでした(32:2)。イスラエルの民はモーセの変貌ぶりに驚き、確かにモーセは神と出会っていたのだと確信を持つのです(34:30)。モーセの顔のはだは光を放ち、モーセ自身も気づかないうちに神の栄光の片鱗を周りに示していました(34:29)。イスラエルの民はモーセを通して主の栄光をかいま見、心から進んで主の命令された幕屋を整えていきました。モーセイスラエルの民も確かに主が生きておられると感じたからです。