罪過のささげ物

レビ5:5「これらの一つについて咎を覚えるときは、犯した罪を告白しなさい」
「咎」は新共同訳では「責めを負う」と訳されています。死体に触れたのに何もなかったかのように振る舞ったり(2)、明らかにできないことや、当たり前にできることを軽々しく約束したりしたとき(4)、心にやましい思いが生まれたならそれは「罪」だと言われています。それらのことは後から思い返したときに「やっぱり間違っていた」という後悔の念を指しており、「罪過」のささげ物と言う人もいます。このささげ物はささげる前にまず「告白」をすることが必要です。罪を口にすることは勇気のいることだと思います。まず主の前に忌憚なく告白し、そのあとで定められたいけにえをささげるのです。ここでは個人の経済状況を踏まえて、余裕があるなら子羊、子ヤギを(6)、それがだめ なら山鳩(11)、さらに山鳩もだめなら小麦粉10分の1エパでかまわないことになっています(11)。意外に低いハードルですが、主の目は捧げものより、罪を認め告白することに注がれているようです。そして、捧げものをした人は贖われ、罪は赦されるのです。