ちょっと変わった律法

レビ17:13「イスラエル人や彼らの間の在留異国人のだれかが、食べることのできる獣や鳥を狩りで捕らえるなら、その者はその血を注ぎ出し、それを土でおおわなければならない」
レビ17章は短い章ですが、ここには2つの律法が書かれています。1つはほふったいけにえは必ず会見の入り口に持ってくることで(3-4)、もう1つがこの13節になります。珍しい命令ですが、狩りでとらえた獣や鳥の血はすべて抜き出し、血は土で覆うというものです。これらも含めて613の律法があり、そのほとんどは出エジプト、レビ、民数、申命記に書かれており、創世記には律法はありません。これらを覚えることがレビ人の役目で、幕屋に訪れたイスラエルの民に正しい知識を授けるようになっていました。祭司とレビ人は特に律法に専念するように命じられており(2歴31:4)、ネヘミヤの時代には律法を読むことを任命されたレビ人がいることが書かれています(ネヘ8:1)。このレビ人だけが神殿に仕えており、イ エス様の時代にはこれらの中からパリサイやサドカイという教派が生まれたことになっています。現代でも六法全書を全部覚えて、寸分の狂いもなく判断できる人はほとんどいないでしょう。パリサイ人たちも613の律法を守るために、自分たち独自の奇妙な教えを持っていたようです。