聖書の中の近親結婚

レビ18:6「あなたがたのうち、だれも、自分の肉親の女に近づいて、これを犯してはならない。わたしは主である」
遺伝子の関係で劣性が勝ると異形が誕生し、優性遺伝子が重なると優秀な子供が生まれます。日本では3親等以内の結婚は法律で禁じられており(民法734条)、その根拠となっているのが奇形の出生率です。歴史の中でもフランスの名門ハプスブルグ家は長い間近親結婚を繰り返し、あごのしゃくれた子供やマリーアントワネットのような美女が生まれています。またエジプトのクレオパトラも近親結婚の中で生まれた美女です。近親相姦はレビの時代にはじめて禁止されていますが問題は残ります。カインの嫁になったのは誰だったのでしょうか(創4:17)?ノアの洪水以降、ニムロデに至るまでどうやって子孫を残したのでしょう(創10:1-8)?1つの説としてはアダムの時代ではDNAの劣化がなく近親結婚をしても問題なかったというもの。他の説はエデンの園の外に神の造られた「人」がいたというものです。これらの議論が結論に達したことはなく、今でも多くの人が研究を重ねています。それでもレビの時代に命じられた姦淫の規定はそれとなく現代の近親結婚を禁じる風潮を諭してるのではないでしょうか。