交わらせてはならない

レビ19:19「あなたがたは、わたしのおきてを守らなければならない。あなたの家畜を種類の異なった家畜と交わらせてはならない。あなたの畑に二種類の種を蒔いてはならない。また、二種類の糸で織った布地の衣服を身に着けてはならない」
聖書ではごくごく初期にカナン人との結婚を禁止しています(創24:3)。しかしどんなに禁じたところで雑婚はおさまらず、捕囚が終わり70年たった時には祭司でさえほかの民族の女を妻にしていました(エズ10:18)。またネヘミヤ書の最後も雑婚問題が大きな課題となっていました(ネヘ13:23-28)。そうなるとユダヤ人の純血を論じるには難しく、今となってはユダヤ人の定義は1)ユダヤ人の母から生まれた者、あるいは2)ユダヤ教を信じる者の2種類に大別できます。世界にはブラック・ジューと呼ばれる黒人ユダヤ人もいて、白人系、アジア系を合わせるなら何がユダヤ人のオリジナルなのかわからなくなってしまいます。それでもユダヤ系の顔つきは一目瞭然で、有名な政治家や俳優を見たときに「 この人はユダヤ人だ」と区別できます。それは20世紀になるまでユダヤ人のコミュニティは他民族との結婚を避けていたからです。ユダヤ人とわかるだけで付き合いを嫌がる土地で、彼らは耐え忍びました。迫害されていたころのほうが純血を守れていたとは皮肉なものです。