金で買われた者

レビ22:11「祭司に金で買われた者は、これを食べることができる。また、その家で生まれたしもべも、祭司のパンを食べることができる」
「金で買われた者」のヘブル語は「nephesh(ネフェッシュ)」が使われ「たましい」や「いのち」の意味があります。もう1つ「qinyan(キンニャン)」が使われており、こちらは「所有物」や「望まれたもの」という意味があります。金で買われた奴隷は、そのたましいまでもが所有物として扱われ、一旦金が支払われたなら肉体のみならず命までもが祭司の裁量にゆだねられるということです。それでもおそらくレビ人ではない奴隷が祭司のパンを一緒に食べることができるとは驚きです。奴隷の相場は銀30シェケルとあるので(出21:32)、それなりの金持ちでなければ奴隷を持つことはできません。どういう経緯で祭司が金を払って人を買うのかはわかりませんが、ひとたび祭司がその代価を払ったならばそ の奴隷は祭司と同様の恵みを受けることができます。ひょっとしたら外国人かもしれません。一般人(10)が12部族の誰かだとすると、考えられないほど優遇されていることになります。一般人と金で買われた者との違いは祭司が代価を払ったかどうかです。代価が払われたならそれは主のものなのです。