ミリヤムが連れ戻されるまで

民12:15「それでミリヤムは七日間、宿営の外に締め出された。民はミリヤムが連れ戻されるまで、旅立たなかった」
ミリヤムはモーセが生まれたときに、葦のかごを見守り、かごを拾ったパロの娘に「その子に乳を飲ませるために、私が行ってヘブル人のうばを呼んでまいりましょうか(出2:7)」と言ったモーセの姉です。聖書にはモーセとアロンが3才違いだと書かれていますが(出7:7)、ミリヤムがどのぐらいモーセと年が離れていたのか書かれていません。それにしても若い少女が機転を利かせたとしても、ミリヤムの賢さは際立っています。次に聖書に登場したミリヤムは「女預言者」という変わった肩書きの立場で、エジプトから救われた喜びをタンバリンを持って踊り民をリードしたとあります(出15:20)。聡明で行動力もあり、今回のようにアロンを道連れにモーセに文句を言うのもミリヤムの性格だと言えます(1)。ちょっと先走り、ときには民をリードし多くの人の代弁者ともなり得たでしょう。そんなミリヤムが失敗をし、神から罰せられてしまいます(10)。そのときの民のとった行動がこのみ言葉です。彼らはミリヤムが戻るまで動こうとしませんでした。わずか1行ですが、ミリヤムがいかに民に慕われていたかがわかることばです。