必ずそれができる

民13:30「そのとき、カレブがモーセの前で、民を静めて言った。「私たちはぜひとも、上って行って、そこを占領しよう。必ずそれができるから」」
カレブとヨシュア以外の斥候たちは「探って来た地について、イスラエル人に悪く言いふらして」と書かれています(32)。「占領できる」「できない」あまりにも違う2つの意見、これらを聞いたイスラエルの民はどちらを信じたのでしょうか?「全会衆は大声をあげて叫び、民はその夜、泣き明かした(14:1)」とあります。「全会衆」とは全員という意味で、カレブの主張した「占領できる」に賛同したものは1人もいなかったことになります。本来ならここで信仰をもって、紅海をも渡らせてくださった神が再び奇跡を起こし、イスラエルは無事にカナンの土地に入れるはずでした。おいしく実った果実はカナンの地が肥沃であることを示しています(27)。しかし巨人を見た瞬間にヨシュアとカレブ以外の斥候たちの目は変わります。これは紅海を前にして進路を断たれたときのイスラエルの反応と同じです(出14:12)。悪いことが起きると、前のほうが良かったとか元に戻りたい、と考えるのは自然なことかもしれません。しかし、主の奇跡を散々見てお きながら、それでもエジプトがいいと言うなら、主がお怒りになって当たり前だと思います。